お口の粘膜の
病気の治療
大学病院や市民病院の口腔外科でしか対応できない粘膜の病気も対応します。
お口の粘膜は消化器官の入り口として食物や飲み物、お酒、タバコの煙などによって刺激を受けます。その結果、粘膜に炎症が起こったり、白い斑点状の変化が起こったりする場合があります。また、全身的な病気の一症状がお口の中に現れる場合もあります。
口腔外科専門医の知識と技術を生かし、お口の粘膜の病気の診断、治療を行います。
かかりつけの医療機関と連携を取り、治療をしていきます。
①お口の中の粘膜の病気は様々なものがあります。お口の粘膜特有の病気から全身的な病気の一症状が口の中に出ている場合もあります。粘膜の病気の診断には外科的に病変の一部を採取して組織検査を行います。
②組織検査の結果、特殊な病気や良性でない場合、全ての病気の範囲を切除するには全身麻酔が必要な場合は、大学病院などの高次の医療機関に紹介いたします。また、内科や皮膚科に治療を依頼する場合もあります。
症例 舌の白斑を診断した場合
正元のコメント
舌に白い部分があるとのことで受診されました。舌の左側面に白い斑がありました。白板症を疑い組織検査を行いました。結果は白板症(low grade)でした。
患者さまの感想
インターネットを調べたりして癌ではないかと不安でしたが、手術後の結果を聞いて安心しました。
処置時間と費用
処置時間:約30分(麻酔時間含め)
費用:約5000円(組織採取、病理検査費用含む、3割負担の場合)
リスクと副作用
術後に腫れや痛みが生じます。白板症の場合は癌化する場合があるので定期的な診察が必要です。
症例 長期経過を経て類天疱瘡を診断した場合
正元のコメント
歯茎に炎症があり口腔扁平苔癬の診断にて経過観察を行なっていたところ、初診より2年経過した後に歯茎に水膨れが生じたので、組織検査と血液検査を行なったところ、結果は類天疱瘡 (膠原病の一種、自己免疫疾患)でした。その後、皮膚科に依頼し治療を行なっていただき、歯肉の炎症はほぼ消失しました。長期的な経過の中で診断ができました。
患者さまの感想
なかなか歯茎の痛みが消えず心配していました。原因がわかって治療して症状が消えたので、すごく感謝しています。
処置時間と費用
費用:約6000円(組織採取、血液検査、病理検査費用含む、3割負担の場合、検査時の費用のみ)
リスクと副作用
術後に腫れや痛みが生じます。類天疱瘡は定期的な診察、治療が必要です。